古代ローマ時代から幅広い薬効が重宝がられ、猫のおもちゃとしても愛されてきたキャットニップ。この記事では、そんなキャットニップの歴史と、猫のおもちゃの作り方を紹介します。
キャットニップってどんなハーブ
キャットニップの歴史
キャットニップのハーブティーとしての歴史は古く、古代ローマ時代から愛飲されてきました。現代のような中国茶が普及するまでは日常のお茶として親しまれていた国もあるほどです。
名前のとおり猫を虜にする香りが特徴で、これはネペタラクトンという猫を興奮させる含有成分によるものです(ただし、マタタビのように猫の腰を抜かすような作用はありません)。
植えていると猫が寄ってくるため、ネズミ除けのハーブとして栽培されることもありました。
和名はイヌハッカ。
日本に伝えられた際に、『ハッカに似ているけど違う』=”否ぬ(いぬ)”が転じて、イヌハッカと名付けられました。他に、『本来はネコハッカにすべきところを、誤訳でイヌハッカと伝えられ、そのまま定着してしまった』という説もあります。
ちなみに、ハーブにはキャットニップと異なり猫を遠ざけるものもあります。ラベンダーやショウガ、ルー(ヘンルーダ)がこれに該当しますから、野良猫の被害でお困りの方は試してみるとよいでしょう。
キャットニップとキャットミントの違い
元来、キャットミントはキャットニップを含むシソ科イヌハッカ属(学名:Nepeta)の総称。イヌハッカ属は約250種あるといわれており、そのうちの一つがキャットニップという位置づけです。
ただし、日本ではネペタ ファーセニー(Nepeta faassenii)のことを特に、キャットミントと呼び、キャットニップ(Nepeta cataria)と区別することもあります。また、園芸品の業界ではハーブとしての薬効が認められるものをキャットニップと呼び、それ以外をキャットミントとして総称することもあります。
ハーブティー目的で栽培する場合には、予め何種に該当するのか(ハーブティーとして使うには、学名上”Nepeta cataria”該当するものである必要があります。)必ず確認するようにしましょう。
キャットニップを使った手作りの猫のおもちゃ
用意するのは、靴下や手袋(袋状の形状の布製品です)、そして針と糸。
靴下や手袋の中にキャットニップのドライハーブを詰めたら、あとは袋の口を縫うだけ。傷んできたら新しいものに詰め替えましょう。
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キャットニップの効果・効能
キャットニップは幅広い薬効を持つハーブです。
鎮静作用があるので、仕事や人間関係でストレスを感じているとき飲むと神経をリラックスさせてくれます。枕にドライハーブを入れておくと、悪魔を追い払い安眠に誘ってくれる、という言い伝えもあります。
その他、発汗・消化促進・頭痛緩和の作用もあるので、風の引きはじめで寝苦しいときに飲むとよいでしょう。
キャットニップ~ハーブティーの美味しい飲み方~
大さじ1を耐熱ポットに入れ、上から熱湯を注ぎ入れます。
5分ほど蒸らせばシングルティーの完成です。
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