ステビアとは?~ハーブの育て方と効果・効能~

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 砂糖の300倍の甘さがあり、天然由来の甘味料として70年代から親しまれてきたステビア。ハーブの育て方と効果・効能、安全性を紹介します。

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ステビアとは?どんなハーブ?

 ステビアはパラグアイ、南アメリカ原産のハーブ。
 パラグアイの先住民族であるグラニー族の間では”カーヘーエ(甘い草)”と呼ばれ、マテ茶の甘味料として使われてきました。
 
 含有成分のステビオシドには砂糖の300倍ともいわれる甘みがあり、1970年の国際糖尿病学会では糖尿病予防に有効なハーブとして紹介されました。
 日本では翌年の1971年に世界に先駆けて商品化。以来、天然由来の植物性甘味料として販売されてきました。
 (海外では使用が規制されている国もあります。ステビアの安全性についてはこちらの記事をご覧ください。)
  →ステビアは太る!?~植物由来甘味料の安全性と危険・副作用について~

 ちなみに、日本の気候でも生育するので家庭で育てるのも良いでしょう。
 ただし、寒さに弱いので冬場は要注意。寒冷地では株元を稲藁で覆ったり、鉢を室内に移すと良いでしょう。

ステビアの効果・効能

 砂糖を遥かに上回る甘さを持ちながらカロリーが極めて低い(ゼロカロリーと紹介する文献もあります)ので、糖分を控えたいダイエット時や、高血糖・高血圧の治療のサポートとしてもおすすめ。
 ステビア自体には特有の効果・効能が認められているわけではないので、他のハーブと組み合わせて、ブレンドティーの味の調整に使うのが良いでしょう。
 
 ただしステビアはキク科のため、キク科アレルギーにはリコリス(マメ科のハーブ)がおすすめ。
 また、ステビア特有の渋みが気になる人はラカンカを試してみるのも良いでしょう。
 →リコリス~ハーブティーの効果・副作用と彼岸花との違い~
 →ステビアとラカンカの違い~砂糖よりも300倍甘い!?2つのハーブ~

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ステビアを使ったブレンドティーレシピ

高血圧・高血糖でお悩みの方に

 ギムネマ・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 ギムネマには糖分の吸収を抑える働きがあり、コレステロールや中性脂肪の低下も期待できます。
 緑茶のような深い緑のアロマは日本人にも馴染み深い香りですが、渋みが強いのが難点。
 ステビアを加えることで、渋みが和らぐので飲みやすくなります。カロリー制限などで甘いものが口寂しい方にもおすすめのブレンドティーです。

爪・髪・肌への栄養補給に

 ホーステール・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 ホーステールは皮膚の結合組織を強化するシリカを豊富に含んだハーブ。怪我をしたときには傷の治りを早めてくれます。
 また利尿作用に優れているので、泌尿器系のトラブルでお悩みの方にもおすすめ。
 ステビアの甘みが、ホーステール特有の苦みと渋みを抑えてくれるブレンドティーです。
ホーステール~ハーブティーの効果・効能と副作用~

お通じが気になるとき・デトックスに

 バードック・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 日本では野菜として有名なバードック(ゴボウ)。
 食物繊維が豊富なので便秘の解消に役立ってくれるほか、体内の老廃物を排出する働きもあります。
 ハーブティー特有の苦みをステビアの甘みが和らげてくれます。
便秘・おならの救世主‼~ごぼう茶の効果・効能~

生理痛が辛いとき・月経周期の乱れに

 フィーバーフュー・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 フィーバーフューは解熱効果に優れている他、アスピリンに似た働きのあるハーブ。
 通経作用もあるので、生理不順でお悩みの方にもおすすめです。
フィーバーフュー(ナツシロギク)の効果・効能と副作用

頭痛や胃痛が辛いときに

 ホワイトウィロウ・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 樹皮に含まれる”サリシン”がアスピリン開発のきっかけにもなったハーブ。
 フィーバーフューと同じく、鎮痛作用に優れています。消炎作用があるので風邪のひきはじめで、喉や鼻の奥がムズムズするときにもおすすめです。
ホワイトウィロウ(セイヨウシロヤナギ)の効果と効能

泌尿器系のトラブルに

 バーチバーク・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 消炎効果に優れたバーチバークは、特に泌尿器系の炎症を鎮めることに優れています。
 膀胱炎や尿道炎でお悩みの方におすすめです。

仕事やスポーツの疲れに

 ハイビスカス・・・小さじ1
 ステビア・・・小さじ1/4

 ハイビスカスの中でもハーブティーに使われるのはローゼル種と呼ばれる品種。
 鮮やかなルビー色のお茶はクエン酸やヒビスクスさんが豊富で、肉体疲労を回復させる働きに優れている他、喉の渇きを速やかに潤してくれます。
 酸味が強く飲みにくく感じる場合には、ステビアを少し多めに加えてください。
ハイビスカス(ローゼル)~ハーブティーの効果・効能と副作用~

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ステビアの育て方

 ステビアは、冬場の冷えさえ気を付ければ、日本の家庭で栽培することもできます。
多年生草なのでうまく冬越ししてあげれば、翌年以降もハーブティーを楽しむことが出来ますよ。

種まき・植え付け

 種まきをするのは3~5月。
 種子が細かいので、1か所に撒きすぎないように注意しましょう。筋蒔きをして、生育の良い株だけ残すのも良いでしょう。
 暖かい日が続くようなら、屋外で植木鉢やプランターに撒いてもかまいません。

 苗から育てるときは、日当たり良い場所と水はけのよい土を選んでください。
 高温多湿に弱いので、植え付けは必ず春のうちに。梅雨入り前には十分に根を張らせましょう。

ある程度大きくなってからの育て方

 生育した株も日当たりと水はけのよい場所を好みます。
 越冬を考えると、寒冷地にお住まいの方は、この段階で大きめの鉢植えに植え替えると良いでしょう。
 湿気を嫌うので株同士の距離は離してください。また、枝同士で蒸れないように、株の刈込を小まめに行い風通しを良くしましょう。

ステビアの冬越し

 もともと南米原産のため、日本の冬場は苦手なハーブ。
 晴れた日が続くようなら日当たりの良い軒先に移しましょう。
 寒冷地の場合は植木鉢ごと屋内に取り込むのがベストです。

 また、意外にも、ステビアは夏の高温多湿も苦手です。
 湿気が原因で枯れてしまうこともあるので、夏場は風通しの良い半日陰で育てるようにしましょう。

収穫・保存

 収穫時期は決まっていません。”枝が伸びてきたなぁ”と思ったら、風通しを良くするためにも早めに収穫しましょう。
 枝先ばかり集中して切らず、株本から最低でも10cmくらいは残して刈り込むのがポイント。
 刈り込んだ後の株は半日陰の涼しい場所で休ませてあげましょう。
 
 フレッシュハーブ(生葉)で使うことも出来ますが、ジップロックなどに入れて冷凍保存することもできます。
 ドライハーブにする場合は風通しの良い場所で10日ほど乾燥させれば完成。虫や湿気防止のため、蓋のできる瓶などに保存しましょう。

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