ソーセージの名前の由来にもなり、料理の香り付けとして親しまれているセージ。チェリーセージやパイナップルセージ、ロシアンセージなど様々な種類のなかでももっとも有名な、コモンセージハーブティーの効果・効能を紹介します。
セージとは?どんなハーブ
セージは、その名の通り”ソーセージ”の名前の由来となったハーブ。
家畜の肉を余すことなく使うため、畜産業では豚のくず肉、血液を腸に詰めて保存食にしてきました。
脂肪分の多いくず肉や血の生臭さを消してくれるハーブとして、セージは重宝されてきました。
”ソー(豚肉の塩漬け)”と”セージ”が合体したのが、ソーセージだったのです。
セージの学名であるSalviaはラテン語の”Salveo(健康)””Sadvere(治療する)”にちなんで付けられました。
殺菌作用の高さが古くから知られ、ギリシア・ローマ時代には万病の治療薬に用いられたという記録も残っています。
イギリスでは「長生きしたい者は5月にセージを食べよ」「庭にセージを植えている人が亡くなることはあるまい」という諺があるほどです。
チェリーセージやパイナップルセージ、ロシアンセージなど様々な種類がありますが、通常、ハーブとして使われるのはコモンセージ。
肉厚の葉の表面には、産毛のような柔らかい毛がびっしりと生えていて、ビロードのような触り心地が特徴です。
乾燥させてドライハーブになると灰緑色から銀灰色に変わり、ショウノウを思わせる独特な香りが一段と強くなります。肉料理や魚料理、卵料理のほか、乳製品とも相性が良く、バター、チーズ、またワインの香り付けにも使われてきました。
比較的香りが強いハーブなので、料理に使うときは少なめから始めましょう。花はエディブルフラワー(食用花)としてサラダにも使えます。
17世紀にアジアから紅茶がヨーロッパに伝わる前から飲まれていました。そのため、歴史的にみると比較的新しいハーブです。
中国でも親しまれ、かつてはドライハーブが3倍の量の紅茶と取引されていました。
ハーブティーとしては
また、ハーブティーとして楽しむときは同じシソ科のローズマリーやペパーミントなどとブレンドするのがおすすめ。
セージの効果・効能
セージは薬効に優れたハーブですが、なかでも抗菌作用に優れています。
そのため、風邪や扁桃腺炎、気管支炎の初期にハーブティーを飲むのがおすすめ。濃い目に淹れたティーでうがいをすると、喉の痛みや腫れ、歯肉炎、口内炎等の各種症状を和らげてくれます。
ホルモンの分泌を促す効果もあるので、生理不順やホットフラッシュなどの更年期障害の諸症状の緩和にも役立ってくれます。また、消化促進作用もあるので、ガスでお腹が張っているときにも良いでしょう。
精神疲労や神経系の乱れを改善する働きもあり、悩み事による不安感で眠れないときにもおすすめです。
ただし、1日4~6gを超える使用では副作用が発生する場合があります。同様に、3週間以上に及ぶ長期連用もNG。
そのほか、高血圧・糖尿病の薬を服用中の方や、妊娠中、授乳中の方も禁忌とされているため注意が必要なハーブです。
セージ~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
ティーカップ1杯(約150ml)のお湯にドライハーブ小さじ1が目安。5分程度蒸らせば完成です。
セージのブレンドティーレシピ
風邪のひきはじめに
クリーバース・・・小さじ1
クリーバースは老廃物を排出し、また抗炎症作用に優れるハーブ。
風邪のひきはじめや花粉症などのアレルギーで、喉の痛みが気になるときにおすすめのブレンドティーです。
→クリーバース~ハーブティーの効果・効能~
頭痛が辛いときに
タイム・・・小さじ1/2
ローズマリー・・・1/2
ローズマリーは脳の働きを活性化させるほか、頭痛を鎮めるハーブ。タイムは神経系の疲労を和らげる働きがあるので、ストレス性の頭痛を感じた時に試してください。
→ローズマリー~ハーブティーの効果・効能~
更年期障害のケアに
オーツ麦・・・大さじ1
レッドクローバー・・・大さじ1
オーツ麦は更年期に起きる鬱症状や神経衰弱の緩和に効果的なハーブ。レッドクローバーは女性ホルモンのエストロゲンに似た成分を含んでいるので心のケアに役立ってくれます。
セージには制汗作用があるので、特にホットフラッシュに伴う、のぼせにお悩みのときにおすすめしたいハーブティーです。
→オーツ麦~ハーブティーの効果と効能~
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