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サフランはなぜ高いの?~ハーブティーの効果・効能~

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 リゾットやパエリアなど地中海料理には欠かせないサフラン。ハーブの中でもダントツで値段が高い理由と、ハーブティーの効果・効能を紹介します。

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サフランは、なぜ高いの?

サフランはどのくらい高い?

 「高い‼」といわれるサフランですが、どのくらいの価格なのでしょうか?
 他の比較的高価なハーブと比べてみました。

ハーブ 1g当たりの値段
サフラン 700~1000円
バニラビーンズ 70円~120円
カルダモン 7~15円
クローブ 7~10円

 スパイスの女王と呼ばれるカルダモンの、およそ60~100倍。
 サフランの値段は他のハーブよりも相当高額であることが分かります。けれど、どうしてこれだけの価格になってしまうのでしょうか。

サフランが高い理由1:生育環境が限られている

 サフランの原産地はアジアから地中海沿岸。
 春に降雨量が多い一方で、夏場には暑く乾燥した風が吹き抜ける場所が生育に望ましいとされています。
 また、日差しを好むハーブであり、土壌は水はけのよい土地が理想的とされるため、山岳地で南向きの斜面に植えるのが理想的。

 そのため、日本のような高温多湿な気候は栽培に適していません(一部、熊本などで栽培されていますが、外国産のものと比べると、相場が5,000円/1gと大変高価です)。
 世界的にも主要生産地のイランのほか、イタリア、ギリシャ、モロッコ、スペインと生産地は限られています。

 ちなみに、上で紹介した「スパイスの女王」カルダモンも生育環境の厳しさから、栽培地域はインドを中心とした一部の地域のみ。
 高山で気温が低く、年間降水量3500mmという環境を好むので、ほかの場所で生育できないためです(ちなみに、日本の年間降雨量は1466mm)。
 希少性が高くなるほど値段が上がってしまうというのは、ハーブも貴金属と同じですね。

サフランが高い理由2:ハーブとしての使用部位が少なく収穫時期が短い


 ハーブや料理に使われるサフランは、花の雄しべと雌しべ(正確には雄しべには香辛料としての役割はなく、着色料としてのみ使われます。)。
 特にハーブティーには雌しべの先端である「柱頭」と呼ばれる部分が使われます。
 乾燥したサフラン1kgを得るには、柱頭50万本が必要。花にすると16万株に及びます。
 栽培面積でいえばサッカーフィールド3面分(およそ60m×180m)にも及びますから、かなりの面積です。

 さらに厄介なのがサフランの開花時期と開花時間。
 サフランの花が咲くのは、毎年夏の1~2週間の間。しかも夜明けに咲いた花は直後から枯れ始めるので、速やかに摘み取らなくてはいけません。

 これに輪をかけて摘み取りを難しくしているのがサフランの植生。
 サフランはハーブとしても背丈が低く、土から直接花が咲いているようにも見えるほどです。
 当然、雌しべの摘み取りも腰を屈めて行わなくてはいけませんから、農家の方の負担も生半可なものではありません。
 生産地の一つであるカシミールでは、収穫期には複数の作業者がシフトを組み、昼夜兼行で摘み取り作業にあたります。

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サフランが高い理由3:収穫した後も国際規格に基づく”等級分け”の洗礼を受ける

 摘み取りが終わっても、収穫されたサフランのすべてに商品価値が認められるわけではありません。
 流通にあたっては色、風味、香りなど、細かい項目にわたって、国際標準化機構のISO 3632 認証を受ける制度があります。
 例えばイラン産の最上級は”サルゴル”、スペイン産の最上級は”クーペ”と呼ばれ、どちらも香りと色が濃いサフランにのみ与えられる称号です。
 もちろん、等級の低いものも販売されますし、中には認証を受けていないものも市場に流通していますが、収穫量のすべてが高値で取引されるわけではないことは生産者にとって厳しい現実です。

サフランの代わりに使えるハーブはある?

 ここまで見てきたようにサフランのが高額になってしまうのには、それ相応の理由がありました。
 といっても、自宅でパエリアやリゾットを作るときには、少しでも安い具材で仕上げたいはず。
 そこで、サフランの代用となるハーブを紹介します。香りこそサフランには及びませんが、そこは家庭料理。
 割り切って使えば、なかなかのものが出来上がります。

黄金色のハーブ~マリーゴールド~


 園芸用と異なり、ハーブに使われるのはポットマリーゴールドと呼ばれる品種。
 花弁は生で食することもできるエディブルフラワーです。
 このハーブで淹れたハーブティーは鮮やかな黄金色が特徴。サフランの代わりに花弁をごはんと一緒に炊き込めば、”サフランライス”の完成です。独特の苦みが出てしまうので、入れすぎには注意しましょう。
マリーゴールド~ハーブティーの作り方と薬効・副作用~

黄色の染料~ターメリック~

 日本では”ウコン”という名前で広く知られているターメリック。衣類の染料にも使われてきた歴史の深いハーブです。
 『南極料理人』として有名な西村淳さんも、越冬中にパエリアづくりに使われており、娯楽の少ない南極では、こうした料理が観測隊員の息抜きになっていたそうです。
 独特の香りと辛みがあるため、こちらも使用料に要注意。少なめから始めてください。

サフラン~ハーブティーの効果・効能~

 鎮静、通経作用があるので、月経痛が重いときや生理不順でお悩みの時におすすめのハーブティーです。
 また、血行促進作用もあるので、身体の冷えが気になるときにも良いでしょう。
 ただし、妊娠中の方は禁忌とされているので注意してください。

 シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
 ティーカップ1杯(約150ml)のお湯に、めしべ20本が目安。5分程度蒸らせば完成です。

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