アンチエイジングや冷え性対策など様々な効果を持つローズマリー。美味しいお茶(ハーブティー)の淹れ方と効能を紹介します。
ローズマリーとは?どんなハーブ
ローズマリーは原産地のスペイン・地中海地方では海岸に生育するハーブで、夏に咲く小さな水色の花が波しぶきのように見えることから、ラテン語の”Rosmarinus(海のしずく)”が学名の由来となりました。
古代ギリシア・ローマ時代から使われてきたハーブで、様々な伝説や逸話が残っています。
例えば、”聖母マリアのバラ”という異名で呼ばれることがありますが、これはイエス・キリストを抱いて逃避行中のマリアが、一休みしようとして着ていたマントを木に掛けたところ、白い花が着ていたマントと同じ青色に変わったというエピソードに由来します。
以来、ヨーロッパでは不思議な力を持つハーブとして結婚式や弔事など、今でいう冠婚葬祭に絡む行事で使われてきました。結婚式の朝に、花嫁がローズマリーの花束を「変わらぬ愛の証」として花婿に届けるという風習もその一つです。
他にも、聖アグネスの日(1月21日)の前夜に、ローズマリーの枝を枕の下に入れて眠ると夢の中に未来の花婿が現れるなどロマンチックな言い伝えが数多く残っています。
そうした数多くのエピソードになぞらえてか、花言葉は「記憶」「思い出」。
このハーブの独特な香りが脳の働きを活性化させると言われたことにも由来します(その後の研究で、実際に記憶力向上に科学的に効果のあることが立証されています)。
日本でも伝承した当時から、永遠の青年を意味する”万年朗(まんねんろう)”と呼ばれていました。漢方では迷迭香と呼ばれ、頭痛の緩和に用いられています。
ローズマリーは原産地のスペイン・地中海地方では海岸に生育するハーブで、夏に咲く小さな水色の花が波しぶきのように見えることから、ラテン語の”Rosmarinus(海のしずく)”が学名の由来となりました。
ローズマリーの効果・効能
ショウノウに似た刺激的な香りが特徴のローズマリー。
近年の研究で、フェノール酸の一種であるロスマリン酸が強力な抗酸化力があり、アンチエイジングに役立つことが裏付けられました。
ハンガリーのエリザベート王妃はローズマリーから作られた化粧水で若さを取り戻し、77歳の時にポーランド国王に求婚されたという話も残っています。
ハーブティーは化粧水や入浴液にもなりますし、リンスに使えばふけなど頭皮のトラブル改善にも効果的です。
血行を促して代謝を活発にしてくれるので、疲れがたまっているときや病気の回復期におすすめ。殺菌、消化作用にも優れているので、風邪や胃腸の調子が思わしくないときにも良いでしょう。
脳の働きを活性化して記憶力や集中力を高める働きもあり、かつてのヨーロッパでは記憶力を高めるために、学生が小枝を耳に挟んで勉強したという逸話も残っているほどです。
ローズマリー~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
ティーカップ1杯(約150ml)のお湯にドライハーブ小さじ1が目安。5分程度蒸らせば完成です。
ローズマリーのブレンドティーレシピ
代謝をアップしてデトックスに
ハイビスカス・・・小さじ1
鮮やかなルビー色が美しいハイビスカスは、ヒビスクス酸などの植物酸やミネラルが豊富なハーブ。
体内のエネルギー代謝と血液循環を促してくれるので、老廃物の排出に効果的。デトックス効果を期待できるブレンドティーです。
→ハイビスカス~ハーブティーの効果・効能と副作用~
仕事や運動での運動疲労時に
マテ・・・小さじ1
マテは中南米でお茶の原料として親しまれているハーブ。鉄分、カルシウム、ビタミンB・C群が豊富なため、肉体疲労時や夏バテの時におすすめ。
カフェインが含まれているので飲みすぎには注意しましょう。苦みが気になるときは、リコリスやステビアを加えるのも良いでしょう。
マテ特有の苦みを、これらのハーブの甘みが和らげてくれます。
→リコリス~ハーブティーの効果・副作用~
→ステビアとは?~ハーブの安全性と副作用~
胃もたれ・お腹のガスが気になるときに
レモングラス・・・小さじ1
精油に強力な抗菌作用があるレモングラスは、風邪や感染症予防に効果的なハーブ。
駆風作用(腸内に溜まったガスを排出する働き)や健胃、消化促進にも優れているので、胃腸の調子が良くないときに試して欲しいブレンドティーです。
→レモングラスの使い方~ハーブティーの効果と副作用~
頭をシャキッとさせたいときに
タイム・・・小さじ1
すがすがしい香りと味が特徴のタイムは、強壮作用にも優れたハーブです。
仕事続きで頭がぼーっとしてしまうときにおすすめのブレンドティーです。
記憶力向上に効果的なブレンドティー
ギンコ・・・小さじ1
レモンバーム・・・小さじ1
ギンコは脳の血流を促して、集中力や記憶力を向上させてくれるハーブ。また、レモンバームの鎮静作用が緊張を和らげてくれます。
試験直前の追い込みの時期など、”ここ一番”のときに試して欲しいブレンドティーです。
→ギンコ(イチョウ)のお茶の作り方と効果・効能
血行を良くして冷え性の改善に
ジンジャー・・・小さじ1
血行を促進し、身体を温めるハーブとしてお馴染みのジンジャー。季節の変わり目などに、風邪対策として飲むのもおすすめです。
また、2つのハーブを紅茶に混ぜても美味しくいただけます。
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