美しい黄金色が特徴のマリーゴールド。ハーブティーの効果・効能と副作用を紹介します。
マリーゴールドってどんなハーブ?
マリーゴールドは日の出とともに鮮やかなオレンジ色の花を咲かせ、太陽の方向へと向きを変えながら、夕方には花を閉じる向日性のハーブ。
シェークスピアの『冬物語』には、「日暮れとともにベッドにつき、朝日とともに泣きながら起きる花」と描かれています。
明るいイメージからは想像し辛いですが、意外にも花言葉は”悲嘆”。日本でも仏壇に供えたり、お彼岸の花としてよく知られています。
ハーブに使われるマリーゴールドは、ポットマリーゴールドという品種。学校や公園の花壇に植えられている、フレンチマリーゴールドとは別の品種です。
人の手の入っていない山野で見かけることも多く、また花が咲いている期間が長いことから、”何か月も通して”を意味するラテン語の”Calendula”が学名になりました。
マリーゴールドは花弁を食することのできる、いわゆるエディブルフラワーで、サラダの飾りつけなどに使われてきました。
また、花弁に含まれるカロチンやカロチノイドなどの色素は黄色の着色料として、チーズや、サフランの代用品として米料理の色付けに使われてきました。
乳製品とも相性が良く、花弁を煮出した牛乳でクリームやプリンを作ると、独特の旨味を活かしたデザートを楽しむことができます。
マリーゴールドの効果・効能
古代エジプトでは若返り薬として、ジプシーたちには万病の薬として知られてきたマリーゴールド。
黄金色のハーブティーは抗炎症作用があり、胃粘膜の炎症を鎮めて、胃炎や胃潰瘍などの症状を和らげる働きがあります。
含有成分の一つであるフラボノイドには口臭を予防したり、また、苦味質には胆汁の分泌を促して肝臓の働きをサポートしてくれます。
古くから外用薬として使われており、浸出液から作られた軟膏は、火傷やねんざ、傷口の保護に使われてきました。皮膚の炎症を鎮める働きもあるので、ハーブティーは日焼けした肌のほてりを鎮める化粧水として使うこともできます。
マリーゴールド~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
ティーカップ1杯(約150ml)のお湯にドライハーブ小さじ1が目安。5分程度蒸らせば完成です。
マリーゴールドのブレンドティーレシピ
ストレスで気分が沈みがちなときに
リンデンフラワー・・・小さじ1/2
リンデンフラワーは、過敏になった神経を落ち着かせて副交感神経の働きを高めてくれるハーブ。
仕事の緊張感が抜けず、寝つきが悪いときなどに試して欲しいブレンドティーです。
→リンデン~ハーブティーの効果と副作用~
花粉症の予防に
ネトル・・・小さじ1
ネトルは抗アレルギー作用のあるハーブ。くしゃみや鼻水などを抑えてくれるので、花粉が飛び始めるシーズン前から飲み始めると予防に良いでしょう。
→ネトル~ハーブティーの効果・効能と副作用~
肌荒れが気になるときのデトックスに
マリーゴールド・・・小さじ1
バードック(ゴボウ)は水溶性食物繊維が豊富で、腸内環境を整えるのに優れた効果のあるハーブ。ニキビなど肌荒れが気になったときに飲むのがおすすめです。
→便秘・おならの救世主‼~ごぼう茶の効果・効能~
ストレスによる下痢に
マーシュマロウ・・・小さじ1
マーシュマロウは数あるハーブの中でも特に粘液質の多いハーブ。胃や腸の内壁が傷んでいるときには、炎症を鎮めるのに効果のあるハーブです。
→キャラメル味のハーブティー?~マーシュマロウの効能と副作用~
免疫力の強化に‼
クリーバース・・・小さじ1
クリーバースは利尿作用に優れ、毒素や老廃物の排出を促してくれるハーブ。特にリンパ系の強壮作用があるので、寒くなる時期の風邪予防におすすめです。
→クリーバース(シラホシムグラ)~ハーブの効果・効能~
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