日本では街路樹として親しまれているリンデン(セイヨウ菩提樹)。この記事では、ハーブティーの効果・効能と副作用、ブレンドティーレシピを紹介します。
リンデンってどんなハーブ?
初夏に黄緑色の小花を無数に咲かせるリンデンは、高さ30m近くにまで成長する巨木。ハーブとしてはかなり大きな部類に入ります。
日本では銀座の「並木通り」が有名ですが、原産地のドイツやオーストリアでも街路樹として親しまれ、現地では女性の美しさや優しさ、平和を象徴する樹木とされています。
”リンデン”という名称は聞き慣れませんが、これはドイツ語。英語名は”ライム”です。どちらも、かつて漁網として利用していた樹皮の裏側にあるリネン状の繊維を意味しています。
ちなみに、和名は『セイヨウボダイジュ』。”ボダイジュ”と名付けられていますがシナノキ科の植物です。お釈迦様がその下で悟りを開いたという”菩提樹”はクワ科のインドボダイジュですから、リンデンとは異なる植物です。
リンデンの効果・効能
リンデンティーには、リンデンフラワーとリンデンウッドの2種類があります。
リンデンフラワーは花と苞、リンデンウッドは白木質(木の幹の部分)で、それぞれで効果が異なります。
リンデンフラワーの効果・効能
リンデンフラワーは少し甘い上品な香りと、すっきりとした後味が特徴。
神経を鎮める作用があるので、仕事の緊張感が抜けないときや嫌なことが気になって眠れないときに飲むと良いでしょう。
花に含まれるビオフラボノイドという成分には降血圧作用があるので、動脈硬化や心筋梗塞予防として、ヨーロッパでは民間療法の一環として親しまれてきました。
ほかにも、発汗作用に優れているので風邪やインフルエンザのひきはじめに効果的です。
リンデンウッドの効果・効能
リンデンウッドは、あまり香りが無いのが特徴。
利尿作用や脂肪を分解する効能があるため、体内の老廃物の排出を促してくれます。ほかにも腎機能を活性化させる働きもあるので、むくみが気になる方やダイエット中の方におすすめです。
リンデンウッド、リンデンフラワーともに、特に大きな副作用は言及されていません。
リンデン~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
シングルティーの淹れ方は一般的なハーブティーと変わりません。ドライハーブ大さじ1に対して、お湯はティーカップ1杯(150ml)程度が理想的。
リンデンフラワーの場合は5分程度、リンデンウッドは少し長めに10分程度蒸らすのが良いでしょう。
リンデンを使ったブレンドティーレシピ
風邪で寝つきが悪いときに
ジャーマンカモマイル・・・小さじ1
リンデンフラワーと同じく、ジャーマンカモマイルも鎮静作用に優れたハーブです。また、消炎作用も併せ持っているので、風邪のひきはじめで喉の痛みや関節痛が気になるときに試してほしいブレンドティーです。
塩分の取りすぎが気になる方に
ダンデライオンルート・・・小さじ1
ダンデライオンルートは体内の余分な水分や老廃物の排出を促す、デトックス効果に優れたハーブ。むくみや肌荒れが気になるときもおすすめです。
イライラして眠れないときに
バレリアン・・・小さじ1
バレリアンは古くから不眠の治療に使われてきた、歴史の長いハーブ。仕事のストレスや心配事で眠りが浅いとき、眠ってもすぐに目が覚めてしまうときに飲むと良いでしょう。
関連記事
→肌荒れ・ニキビを落ち着かせるブレンドティー
→イライラを抑えリラックスに効果のあるハーブティー~7選~
→生理痛・PMS(月経前症候群)~女性の悩みに効果的なハーブティー9選~
→デトックスに効果のあるハーブティー~覚えておきたい10種類~
→眼精疲労のときに覚えておきたいブレンドティー
→ダイエットにはこのハーブティー‼~ブレンドティーのレシピ7選をご紹介~
→胃炎・胃痛の時に覚えておきたいハーブティー