エスニック料理の香草としてお馴染みのレモングラス。ハーブとしての使い方や効果、副作用を紹介します。
レモングラスってどんなハーブ?
レモングラスはイネやススキによく似たハーブ。成長すると1.5mほどの高さになります。
空き地で見かける雑草のような外見からは想像しづらいですが、葉や茎をこするとレモン似たシトラス系の芳しい香りが漂います。これは、レモンの香り成分であるシトラールを大量に含んでいるから。
特徴的な香りはタイのトムヤムクンなどアジア料理に香草として使われるほか、アフリカやラテンアメリカでも親しまれています。
ちなみに、インド原産のハーブですが日本の家庭で育てることもできます。
家庭菜園で育てる場合は苗から育てるのがおすすめ。プランターに移植したら日当たりの良いところに置き、水はたっぷりと与えましょう。乾燥が苦手なハーブなので、土の表面が乾いたら小まめに水やりするのがポイントです。
また寒いのも苦手なので、冬場は屋内に取り込み、窓際で育てるのが理想的。
収穫期は夏です。多年生草なので根元から10cmくらいのところで刈り込めば翌年以降もフレッシュハーブを楽しむことができます。
レモングラスはハーブティーより料理に使われることが多いハーブ。生の葉はそのままだと固いので、薄皮を剥いたら幅5cmくらいにスライスするといいでしょう(調理法はニラと似ています)。
肉料理や魚料理のソース、そのほかゼリーなどのデザートに使えますし、シチューなどの煮込み料理に使えば肉類の臭み消しにもなります。特にチリやコリアンダーといった香草と相性が良いので、肉料理に使えば東南アジア風のエスニックな風味を楽しむこともできます。
また、フレッシュハーブはサラダや天ぷらにも出来るので、家庭菜園で育てている方はぜひ挑戦してみてください。
レモングラスから抽出されるエッセンシャルオイルは、化粧品や石鹼の香料としても使われるほか、インドでは古くから駆風(腸にたまったガス抜き)やコレラの治療薬として使われてきました。
また、中国では「香芽」と呼ばれていて、風邪による頭痛、下痢、気管支炎の治療に漢方の一種として重宝されてきた歴史もあります。
ハーブティーには消化促進や下痢の緩和といった効果があるので、お腹の調子が優れないときに飲むと良いでしょう。
脂っこい料理の食前・食後におすすめです。また、発汗・殺菌効果があるので風邪のひきはじめなどにもおすすめです。
ただし妊娠中の方は使用が禁忌とされているので注意してください。
レモングラス~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
フレッシュハーブの場合、使うのは15cmほど。包丁で1cm幅くらいに予め刻んでおくと良いでしょう。耐熱ポットに熱湯を用意して、5分蒸らせば完成です。
ドライハーブの場合、フレッシュより香りが乏しく感じてしまうかもしれません。物足りないようでしたら、レモンピールやレモンバームなど、同じくレモン系のハーブを加えると爽やかさが引き立ちます。
レモングラスのブレンドティーレシピ
胃もたれやむかつきの解消に
マテ・・・小さじ1
マテは消化促進作用を持ったハーブです。脂っこい料理の食前・食後に飲むことで、胃もたれの予防・緩和に役立ってくれるでしょう。
心が疲れた時のリフレッシュに
ペパーミント・・・小さじ1
ミントの中でも特にメントールが強いのがペパーミント。清涼感のある香りが緊張を和らげて疲れた心をシャキッとさせてくれます。
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