コアラの大好物として有名なユーカリ。実は、人の生活にも大昔から取り入れられてきたハーブです。この記事では、ユーカリハーブティーの効果・効能と副作用を紹介します。
ユーカリってどんなハーブ?
日本ではコアラの好物として知られるユーカリ。本場、オーストラリアでは国土に生える樹木の3/4を占めるという国民的なハーブです。
花の形が蓋を閉じた井戸に似ていることから、ギリシャ語で”井戸と蓋”を意味する”Eucalyptus”が学名の由来になりました。
500を超える品種が存在しますが、ハーブティーに使われるのはロブスター・ユーカリと呼ばれる種類(毒性成分が皆無というわけではありませんが、ハーブティーとして一般的な量を服用する分には問題ありません)。
先住民族のアボリジニーの間では、傷の手当てや解毒、解熱剤として利用されてきました。
空気を浄化する作用があるといわれ、アルジェリアやシチリアではマラリア対策にユーカリが植えられることもありました。同じ理由で日本に伝わったのは、明治初期。当時は漢字で”有加利”と記されていました。
ユーカリの効果・効能
ユーカリのハーブティーには、優れた抗ウイルス作用、抗菌作用があります。そのため、風邪や花粉症で鼻づまりや喉の痛みを感じたときに飲むのがおすすめ。
熱湯を注いだ洗面器に、精油を2,3滴垂らして蒸気を吸い込むと呼吸が楽になります。冬場などで空気が乾燥しているときに試して欲しい利用方法です。特に、喉が痛いときには濃い目に淹れたハーブティーをうがい薬にするのも良いでしょう。
また、血糖値を下げ、コレステロールの排出を促す働きもあるので、糖尿病や高血圧の症状緩和にも良いとされています。
カリウム、カルシウムが豊富に含まれているので、骨粗鬆症の予防やむくみの改善に飲むのも良いでしょう。血液の循環を促す効果もあるので、冷えや肩こりにお悩みの方にはホットティーで飲むのがおすすめです。
ユーカリの副作用
様々な身体のトラブル改善に効果のあるユーカリですが、短期間での大量摂取はNG。身体に対する刺激が強すぎるためです。
また、炎症を伴うような胆汁管、消化管、肝疾患をお持ちの方は、禁忌とされているので使用を控えてください。
ユーカリ~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
ティーカップ1杯(約150ml)のお湯にドライハーブ小さじ1が目安。5分程度蒸らせば完成です。
うがい薬を作る場合は、小さじ2を同量のお湯で抽出してください。
ユーカリのブレンドティーレシピ
お通じを良くしてデトックスに
ルイボス・・・小さじ1
ルイボスは代謝を促進し、便秘の改善に効果的なハーブ。冷え性も和らげてくれるので、寒い時期におすすめのハーブティーです。
喉のイガイガが気になるときに
タイム・・・小さじ1
タイムは抗菌作用があり、痰を取り除く働きにも優れたハーブ。季節の変わり目や花粉症で喉の違和感が気になったときに試して欲しいブレンドティーです。
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