ドイツ発祥の風邪に効くハーブティー – ハーブ検定1級おすすめの15選

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 季節の変わり目や寒い時期に不安なのが風邪。
 喉の痛みや気管支の炎症、鼻水、頭痛、食欲不振など、人によって症状も様々です。
 ハーブ検定1級保有者の当サイト管理人”mayumi”が、ドイツの小児科でも処方される風邪に効くハーブを紹介します。

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ドイツの小児科でも使われる子供向けハーブ – フェンネル 


 フェンネルの歴史は深く、古代ギリシア時代から使われてきました。
 薬やサプリメントとの飲み合わせでトラブルが少なく、アメリカハーブ製品協会(AHPA)の相互作用認定でも、クラスAを獲得している安全性の高いハーブです。
 痰を取り除く効果のあるトランスアネトールを比較的豊富に含むため、風邪で喉の調子が良くないときにおすすめです。
フェンネルとは? ハーブティーの作り方と効果

発熱や喉の痛みを伴う風邪に – ホワイトウィロウ


 「天然のアスピリン」とも呼ばれるホワイトウィロウ。樹皮に含まれるサリシンがアスピリン開発のきっかけとなったハーブです。
 サリシンは解熱・消炎・鎮痛など、アスピリンと同様の働きをもつ有効成分。
 ”風邪をひいたけれど薬は飲みたくない”というときに試して欲しいハーブティーです。
『天然のアスピリン』ホワイトウィロウ(セイヨウシロヤナギ)の効果と効能

アスピリンの原料になった痛み止めハーブ – メドウスイート

 ヨモギに似た香りとアーモンドのような甘い風味のメドウスイートは、子供にも飲みやすいハーブ。
 有効成分のサリチル酸は鎮痛剤として有名なアスピリンの原料になります。
 特に消化器系と関節の痛みを鎮める効果に優れているので、身体の節々が痛むような風邪の時に良いでしょう。
甘い香りの痛み止め – メドウスイートハーブティーの効果~

風邪をひいたときの栄養補給に – ヤロウ


 ピリッとした辛味が特徴のヤロウは、キリストが最初に触れたハーブともいわれ、数々の神秘的なエピソードを持つハーブ。
 ビタミンやミネラルを豊富に含むので、風邪で体力が低下しているときの栄養補給におすすめです。
 末梢血管を拡張させて血液の循環を良くする働きもあるので、寒気を感じた時に飲むのも良いでしょう。
ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)~ハーブの効果と効能~

神経を落ち着かせて体力を回復させるハーブ – レモンバーム


 レモンバームは不安定な精神状態を落ち着かせて、心を穏やかに整えるハーブ。
 ストレスから体力を消耗して風邪をひいてしまったときや、発熱等で寝つきが悪いときに飲むと良いでしょう。
 抗菌作用にも優れているので、寒い時期の風邪予防にもおすすめです。
レモンバームは虫除けに逆効果‼ハーブの効果の真実

血流を良くして風邪気味の時の寒気対策に – ゴツコーラ


 インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでも古くから取り入れられてきたゴツコーラ。
 血管を丈夫にして血流を促す働きがあるので、風邪に伴う寒気やうっ血の改善に効果的です。
 利尿作用や解毒作用もあるので、デトックスにも良いでしょう。
ゴツコーラ~むくみに効果のある飲み方と副作用~

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風邪による粘膜の炎症を鎮める – アイブライト


 アイブライトは眼精疲労など様々なアイトラブル対策で名前を知られているハーブ。
 元々が、結膜炎など粘膜系の炎症を鎮める作用に優れているので、風邪に伴う喉の腫れや鼻炎の改善にも役立ってくれます。
 殺菌、収斂作用もあるので、鼻水が気になるときにも良いでしょう。
アイブライト~目のトラブルの万能選手‼ハーブティーの効果と効能~

痰が絡んで喉に違和感があるときに – アニス


 独特の辛味と甘みが特徴のアニス。
 セリ科のハーブの中でも、有効成分であるトランスアネトールを特に豊富に含み、去痰(痰を取り除く作用)に優れています。
 また消化促進にも効果のあるハーブなので、風邪で胃腸の調子が良くないときにもおすすめです。
口臭予防・胃もたれにもおすすめ アニスのハーブティーの効果・効能

風邪やウイルスで咳が止まらないときに – エキナセア


 エキナセアは外傷治療の軟膏などで、アメリカ先住民にも古くから親しまれてきたハーブです。
 免疫賦活作用や抗ウイルス作用に優れており、その効果は”天然の抗生物質”とも言われるほど。
 現在では風邪やインフルエンザのほか、ヘルペスやカンジダ症などの感染症予防に使われることもあるハーブです。
 粘膜系に対する抗菌作用もあるので、風邪で咳が止まらないときに飲むと良いでしょう。泌尿器系のトラブル改善にも効果があるので、寒い時期の膀胱炎の緩和にも効果が期待できます。
エキナセア~ハーブティーの効果・効能~

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「インフルエンザの特効薬」 – エルダーフラワー


発汗、利尿作用に優れ、ドイツをはじめとするヨーロッパでは「インフルエンザの特効薬」とも呼ばれるエルダーフラワー。
 含有成分である青酸配糖体には鎮咳(咳を鎮める)効果があります。
 粘液質も含み、喉を乾燥から守ってくれるので、特に冬場におすすめのハーブです。
 花粉症などのアレルギー症状を緩和する働きもあるので、喉の調子が良くないときにはハーブティーをうがい薬に使うのも良いでしょう。
更年期にも効果あり!『万能の薬箱』エルダーフラワーとは?

炎症を鎮める「緑の薬箱」 – ジャーマンカモマイル


 消炎成分であるカマズレンを豊富に含むジャーマンカモマイル。リンゴによく似た香りで、飲みやすいハーブティーです。
 気管支の炎症を鎮めてくれるので、喉がゼーゼーして寝苦しいときにおすすめ。
 胸やけや胃炎を抑える働きもあるので、風邪で消化器系が弱ったときにも良いでしょう。
 薬やサプリメントとの飲み合わせでもトラブルがほとんど見受けられないので、米国ハーブ製品協会(AHPA)ではクラスA(相互作用が予測されないハーブ)として認定されています。
 そのため、子供も安心して摂取できるハーブです(キク科の植物ですのでキク科アレルギーの方は注意してください)。
 ミルクとも相性が良いので、ミルクティーにして飲むのもおすすめです。
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喉や口腔内の炎症対策・殺菌に – セージ


 学名のSalviaが、ラテン語の”Sadvere(治療する)”に由来するセージ。
 含有成分であるツヨンやサルビアタンニンは強力な抗菌作用、抗炎症作用をもっているので喉の腫れや痛みを感じたときに飲むのがおすすめです。
 ハーブティーの場合は150nlのお湯にドライハーブ小さじ1が標準量ですが、倍の量で浸出したものは、うがい薬に使うこともできます。
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鼻炎・喉の痛み・咳対策に「呼吸器系の万能選手」 – タイム


 肉料理の臭み消しとして有名なタイムは、身体のトラブル改善にも役立ってくれるハーブです。
 特に、抗菌作用や去痰(痰を取り除く働き)に優れ、気管支の痙攣を鎮める働きがあることから、喉の痛みや炎症、咳、鼻づまりなど、風邪に伴う呼吸器系のトラブルに効果的。
 消化不良や食欲不振を改善する効果もあるので、風邪で胃腸が弱っているときにも良いでしょう。

粘膜を強化する – ゴールデンシール

 ゴールデンシールは北米の先住民であるチェロキー族やイロコイ族に親しまれてきたハーブ。
 ヒドラスチンやベルベリンといった有効成分が粘膜を強化し、細菌や真菌、ウイルスなどの体内への侵入を阻止してくれます。
 黄色ブドウ球菌や大腸菌に対しても優れた抗菌力があるので、風邪予防に最適のハーブティーです。
 特に呼吸器系の炎症に対してはエキナセアとのブレンドがおすすめです。

ドイツの小児科でも使われる呼吸器系の救世主 – マレイン


 マレインは古代ギリシア時代から使われてきた歴史あるハーブ。
 葉に防腐、殺菌作用があるため、果物などを包む天然の保存容器にも利用されてきました。
 北アメリカの先住民族の間では、細かく刻んだマレインの葉を薬用タバコに使い、喘息や結核の患者に吸引させる治療法がありました。そのため、ニワタバコという別名も持っています。
 子供にも安全性の高いハーブなので、ドイツの小児科では呼吸器系疾患にマレインのハーブティーを処方することもあります。
 鎮痙(痙攣を鎮める)作用があるので、激しく咳き込んでしまうような風邪の症状の時におすすめです。

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