パセリに似た独特の芳香から様々な料理に愛用されてきたディル。ハーブとしての効果や使い方、保存方法のほか、乳幼児や妊娠中の方の飲み方について紹介します。
ディルってどんなハーブ?
妊娠中のママ、小さいお子様にもおすすめのディル
ディルは、”なだめる”という意味の古代ノルウェー語に由来する名前の通り鎮静効果に優れたハーブです。
現地では、むずがる乳幼児に、このハーブで淹れたお茶を飲ませる習慣が古くから残っています。
また催乳作用があり、授乳中の母親が飲むことで母乳の出が良くなるといわれています。
濃い目に淹れたハーブティーを蜂蜜と混ぜたものは、爪に栄養を与えるネイルバスに。
水仕事で荒れた指先のケアに役立ってくれます。
料理の香り付けにも~ディルの使い方~
料理には、花、葉、茎、種子を含めて全草が利用されます。
肉料理、魚介料理、パスタなどに、香り付け用のハーブとして使われてきました。
生の葉は刻んでスープやサラダに、花はエディブルフラワー(食用花)になります。
また、種子は酸味がある料理と相性が良いため、ピクルスの香り付けにも使われます。
ディルの保存方法と代用になるハーブ
保存は他のハーブと同じく、ドライが適しています。
自宅で育てている場合は収穫したらザルか干し網に乗せ、直射日光の当たらない風通しの良いところで乾燥させましょう。
7日から長くても10日程度で乾燥させましょう。
ドライにしたらホール(ハーブが原型を保った状態)で保管するのが長期保存のコツです。少量でも十分に香りが出るので、ピクルスなどで使うときもチップス(ハーブを粉々に砕いた状態)にする必要はありません。
ディルのフレーバーは、パセリを一層フルーティーにした感じです。
(外観がフェンネルに似ているため混同されがちですが、フェンネルのような甘い芳香はありません。)
ディルはセリ科の植物ですが、香りの特徴からするとローズマリーやセージなど、シソ科のハーブで代用することもできるでしょう。
ディルの効果・効能
ディルの鎮静作用は大人にも有効です。
仕事のストレスなどで寝つきの悪い方は、ホットミルクに種子を混ぜたものを寝る前に飲んでみましょう。高ぶった神経を鎮めてくれるので、不眠症状を和らげてくれます。
また、胃腸の働きを整える効果もあります。ガスが溜まってお腹が苦しいときに飲むのも良いでしょう。
ディル~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
ティーカップ1杯(約150ml)のお湯にドライハーブ小さじ1が目安。5分程度蒸らせば完成です。
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