女性の心と身体に生じる様々な悩みを改善してくれるチェストツリー。ハーブとしての効果・効能と副作用について紹介します。
チェストツリーってどんなハーブ
チェストツリーは”処女の木”という意味で、”Monk’s pepper(修道士のコショウ)”という別名で呼ばれることもあります。
その名前の通り、かつてイタリアでは修道院に入所する際に、この花がまかれていました。
日本に入ってきたのは明治時代の中頃で、セイヨウニンジンボクという和名で知られるようになりました。
成長すると120cmほどになり、かわいらしい青紫色の小さな花を鈴なりに咲かせるので、今でもヨーロッパでは街路樹になどに利用されています。
チェストツリーの効果・効能
チェストツリーはホルモン中枢である脳下垂体に直接作用し、黄体形成ホルモンの分泌を増加させ、卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制します。
女性ホルモンのバランスを調整に役立ってくれるハーブですから、生理痛や生理不順、月経前症候群(PMS)やホットフラッシュなど更年期障害にまつわる各種症状の改善に効果が期待できます。
19世紀のアメリカでは通経薬のほか、催乳薬としても用いられていました。現在でも授乳期には母乳の出を良くする効果があると言われています。
もっとも、妊娠中の方、経口避妊薬を摂取されている方の引用は禁忌とされていますから、注意が必要です。
チェストツリー~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
チェストツリーでハーブティーに使うのは実の部分。
他のハーブと比べて、抽出にやや時間がかかります。
ドライハーブ小さじ1をティーカップ1杯分の熱湯と一緒に耐熱ポットに入れて、7分程度で完成です。
チェストツリーは苦みや渋みが強く、甘み・うまみが少ないので、人によっては飲みづらいと感じるかもしれません。そんなときは他のハーブとブレンドするのがおすすめです。
チェストツリーのブレンドティーレシピ
生理に伴う体と心の不調に
サフラワー・・・小さじ1/2
サフラワーは通経作用があるので、生理不順の改善に効果が期待できるハーブ。
また、血行を促進して身体を隅々まで温めてくれるので、冷え性の緩和にも役立ってくれます。
女性特有の心の乱れに
パッションフラワー・・・小さじ1
パッションフラワーは緊張や不安を和らげて、イライラを鎮める効能のあるハーブです。
味は、甘み・うまみがあるので、チェストツリーの苦みを和らげて飲みやすくしてくれます。
心配事が頭から離れなかったり、気持ちが昂ってイライラが続いてしまうようなときにお試しください。
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