名前に”Angel(天使)”という語源を持ち、疫病の治療など様々な効果が民間療法として用いられてきたアンゼリカ。
この記事では、アンゼリカのハーブの効果や美味しいハーブティーの淹れ方、ブレンドティーのレシピを紹介します。
アンゼリカってどんなハーブ?
アンゼリカの名前の発祥は、ラテン語で「天使」を意味する”Angelicus”。
ある修道士の夢に大天使ミカエルが現れて、このハーブに流行中のペストを治す力がある、と告げたことが由来とされています。
ハーブとしては背丈が大きく、2メートルくらいの高さにまで成長します。放射状に伸びた茎から線香花火のような可愛らしい花をいくつも咲かせます。
かつては聖なる力を持つ植物と考えられていたので、”天使のハーブ””魔女の霊薬”など様々な変わり名でも呼ばれてきました。
ちなみに、近縁種であるチャイニーズアンゼリカの根を乾燥させた「当帰(とうき)」もハーブの一種。女性特有の病気の治療のために、漢方の世界で生薬として使われてきた古い歴史をもちます。
アンゼリカの効果・効能
気管支の炎症を和らげ、痰を取り除く作用があります。また、血流を促して身体を温める働きがあるので、風邪をひいて咳や寒気が気になるときに飲むと良いでしょう。
健胃作用にも優れているので消化不良や食欲不振の改善といった効能があります。
他にも、肝臓や子宮の働きを助け、女性ホルモンの分泌を促す作用もあるので、生理痛や月経前症候群(PMS)の症状緩和にも効果が期待できます。
ただし、妊娠中の使用はNG。飲用後に直射日光に当たると、日光に対するアレルギー反応を引き起こす場合があるので注意が必要です。
アンゼリカ~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
葉・茎・種子もハーブとして幅広く使われてきたアンゼリカですが、最も成分が強いのが根の部分。ハーブティーとして市販されているのも、この部分を乾燥させたドライハーブです。
シングルティーを楽しむ場合には、大さじ1杯を耐熱ポットに入れ、ティーカップ1杯程度の熱湯(約150ml)を注ぎ、7分ほど待てば完成です。
他のハーブと比べて抽出に時間がかかるので、長めに蒸らすのが良いでしょう。
また、アンゼリカは特有の発酵したような匂いが特徴。苦みと渋みが強いので、シングルティーだと飲みにくく感じる方は下のブレンドティーも試してみてください。
アンゼリカを使ったブレンドティーレシピ
月経や更年期に伴う不調に
サフラワー・・・小さじ1
サフラワーは月経を促し周期を整える通経作用を有するハーブ。アンゼリカと合わせて摂ることで、生理不順や生理痛などの改善が期待できます。
風邪で胃腸の弱りや咳が気になるときに
オレンジピール・・・小さじ2
オレレンジの皮を乾燥させたオレンジピールは、甘みと旨みが強いのが特徴。アンゼリカ特有の香りを打ち消してくれるので、飲みやすいハーブティーに変えてくれます。
また、消化機能の促進や咳の鎮静にも効果があるため、風邪のひき始めに試してみるのも良いでしょう。
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