精神的な疲労を和らげてくれるハーブとして、古代ギリシア・ローマ時代から親しまれてきたバーべイン。ハーブ検定1級保有者の当サイト管理人”mayumi”が、その効果と効能を紹介します。
バーべイン(クマツヅラ)ってどんなハーブ?
古くから「神の恵みのハーブ」と呼ばれてきたバーべイン。
古代ギリシア・ローマ時代には神事などに使われた神聖なハーブで、ヤドリギと同じくルドイド教徒に崇拝されてきました。また、媚薬の材料として誕生をつかさどる女神イシスに捧げられたとも言われています。
キリストの出血を止めるために使われたという言い伝えも残っています。
バーべインのお茶の効果・効能
神経系への優れた強壮作用があり、精神的な疲労を和らげてくれます。
鎮静作用があるので、疲れがたまって眠れないときや、神経性の頭痛でお悩みのときにおすすめ。
殺菌作用もあるので、濃い目に淹れたハーブティーをマウスウォッシュに使うのも良いでしょう。
母乳の出を良くする働きがあるので、授乳期の飲用が効果的と言われています。
一方で、妊娠初期の飲用。また、高血圧の人や気管支トラブルのある人は使用量に注意が必要といわれています。
バーべイン~ハーブティーの美味しい飲み方~
シングルティーで飲むときは
シングルティーで楽しむときの淹れ方は、一般的なハーブティーと同じです。
ティーカップ1杯(約150ml)のお湯にドライハーブ小さじ1が目安。5分程度蒸らせば完成です。
バーべインのブレンドティーレシピ
ストレスで心が疲れた時に
バジル・・・小さじ1
イタリア料理の香味料としても欠かせないバジルは、イライラや不安、不眠を改善する効果があるといわれています。
気持ちが落ち着かないときや、心の乱れを感じた時に、バーべインと合わせて飲むと良いでしょう。
バーべインの苦みが気になる方は、お好みでリコリスやステビアを加えると飲みやすくなります。
ストレスによる頭痛に
スカルキャップ・・・小さじ1
スカルキャップは神経を整えるミネラルを豊富に含むハーブ。緊張や不安、神経過敏、パニックなどの緩和に有効なハーブです。
ストレスによる動悸や、神経が昂って寝付けないときに飲むのがおすすめです。
バーべイン(クマツヅラ)の育て方
バーべインは日本にも自生するハーブ。
耐寒性の多年草なので育てやすいのが特徴です。花壇やプランターで育て、家庭でハーブティーを作るのも良いでしょう。
種まきと植え付け
種子や株分けで増やすことが出来るハーブです。株を植え付ける場合、植え付けに適した時期は3月中旬から5月末。
日あたりが良く、水はけ良い土壌を好むので、プランターで育てる場合は赤土を混ぜ込むと良いでしょう。
多年生なので一度植え付ければ翌年以降も収穫できますが、世代を重ねると香りが弱まることがあります。長期収穫を計画する場合は、毎年新しい株から育ててください。
バーべインの育て方
バーべインは比較的丈夫なハーブです。初夏から夏にかけては紫色の可愛らしい花を咲かせますが、茎や葉をハーブとして使う場合には花茎を切り取って開花させないようにするのがコツ。
6~9月末まで収穫することが出来ます。
植え替える際には収穫期を避け、春か秋に株分けをしましょう。
冬越し・夏越し
寒さに強いので、露地栽培でも冬越しさせることができます。寒さに晒された方が春先の萌芽の勢いが強くなります。
夏場は直射日光に当たると葉焼けしてしまうので、よしずなどで日陰を作ってあげましょう。
冬場は乾燥するとハダニが発生することがあるので、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。
収穫・保存
収穫期の6~9月以外にも、株が成長している場合は早めに摘み取ってあげましょう。
特に梅雨の時期は株元が蒸れてしまうので、早めの収穫がおすすめ。生葉の香りが飛ばないように、必要な分だけ枝元から切り取ります。
摘み取りは晴れた日の午前中に行いましょう。
刈り取った後はザルやカゴに広げて、風通しの良い場所でドライハーブにしましょう。短期間であれば冷凍保存も可能です。
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